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CT画像をみる際のポイント!

CT画像について

脳画像の種類の中で最も見る機会が多い
CT画像について
まとめていきたいと思います。

このCT画像の特徴は
脳梗塞にしろ、脳出血にしろ、
脳卒中発症初期には必ず
CT画像を取ります。

これはCTがMRIと比べると撮影時間が短く
病院搬送後に必ず撮影する画像で、
まずは脳梗塞か脳出血かを
瞬時に判断することが
できるからになります。

CT画像の特徴として
最もわかりやすいのが、
出血巣が白く(高吸収域)
映し出されるということになります。

つまり、CT画像をとって、
白くなっていれば、脳出血となる
ことになります!

CT画像の特徴は、
X線をあてることによって、
様々な部位の透過性を利用した
輪切りの画像(横断像)を得る
検査方法です。

一般的にCT画像で大きく見分けられるのは、


  • 灰色
  • 黒色

の3種類になり、
それはX線の吸収度合いに応じて
画像として見え方がことなります。

そして呼び方もそれぞれ異なり、
吸収率が高く、画像上白っぽく映るものを
「高吸収域」と呼び、

逆に吸収率が低く、黒っぽく映るものを
「低吸収域」と呼びます。

CT画像の特徴
  • 白く映る:骨、石灰化、血腫(出血)、腫瘍、金属など
  • 黒く映る:脳脊髄液(脳室)、梗塞、脂肪、陳旧性血種など

そして、脳梗塞の場合は梗塞巣は
発症時期が早ければ
何の変化もない
(時間経過とともに梗塞巣が黒く)状態で
映し出されるというのが特徴になります。

ちなみに脳梗塞の発症初期は、
MRI画像の中のDWI(拡散強調画像)
用いることで、
脳梗塞をみつけることができます。

※実は梗塞の場合も
early CT signといって、
画像から発症時期を判断する
指標がありますが、
これによって脳梗塞における予後予測
判断するひとつの考え方に
なることもあります。

このように、
CTとMRIの違いにおいては、
撮影方法や何を対象として撮影するかが
そもそも異なるので、
脳画像の中でも何をみているのかが
全く異なります。

そのため、表現方法としても
吸収域(CT)と記載されるか、
信号域(MRI)として記載されるかの
違いがあるのでご注意ください。

CT画像から脳卒中を把握する

重要なことはそれぞれが何を
より詳しく見るために
適しているかを把握することで、
まずはCT画像をみて

  • 脳出血なのか
  • 脳梗塞なのか

を判断することを行ってみてください!

そして、数ある画像の中から
どの画像がCT画像なのか、
これに迷った際には
頭蓋骨が白くて分厚いもの
探せばOKです。
※MRIは二重(脂肪組織等)か
もしくは頭蓋骨がありません(DWI)。

あとは、出血の場合は
どの程度血腫量があるのかを、
各スライスにわたって
その広がりをみるのと、

どの部位まで出血が及んでいるかを
脳の機能解剖を基に
判断していく必要があります。

ちなみに視床出血でも、
血腫が内側に広がり脳室穿破するのか、
外側に広がり
内包後脚(皮質脊髄路の通り道)
被殻まで血腫が及ぶのかによっても
予後は大きく変わってきます。

高血圧性脳出血における新しいneurological gradingおよびCTによる血腫分類とその予後について:
第7回脳卒中の外科研究会(1978)にゅーろん社より引用

また、上下のスライスにわたって
血腫の広がりに関しても
どの程度の出血量なのかを判断する上で
重要となり、
同一スライスにおいても
前後左右への血腫の広がりに関しては
しっかりと把握していく必要が出てきます。

あともう一つ重要になってくるのが、
時間的経過に対する理解です。

脳画像を見るときに、
発症時期からの経過を追ってみた際に
脳画像が違って見えることが多々あります。

急性期においてはCT画像では出血部位は
白い高吸収域で映し出されますが、
上記の図でもあるように時間経過に応じて

低吸収域(黒く)へ変化していきます。

また血腫が引くに伴い、
出血部位に存在していた浮腫なども
軽減してくるため、どの程度
脳実質(白質部分)として機能残存が
見込めるかの把握にも繋がってきます。

そして、最終的には出血部位が空洞化として
黒く映し出される場合もあるので、

脳画像を見る際には

発症初期から時間経過をおって、
脳の状態が
どのように変化しているか

も、十分理解しておくことが
重要になってくるのです。

まとめ

CT画像のまとめ
  • CT画像より脳出血脳梗塞かを判断する
  • 脳出血の場合は出血巣が白い高吸収域で映し出される
  • 脳梗塞の場合は徐々に黒い低吸収域となる
  • 上下スライスにわたって血腫量の確認が必要
  • 脳出血後も時系列に沿った画像変化に注意する

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